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#絵本のまち板橋
#公民連携

子どもたちの行く先々に、
絵本がある世界へ。
企業・自治体と手を取り、
絵本の力でSDGsの輪を広げる

2024.09.03
株式会社絵本ナビ 代表取締役社長CEO金柿 秀幸
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Storyteller

株式会社絵本ナビ 代表取締役社長CEO

金柿 秀幸

1968年生まれ。年間2000万人以上が利用する絵本児童書専門のクチコミ通販サイト『絵本ナビ』の運営会社CEO。著書に『幸せの絵本』シリーズ(SBクリエイティブ)等。グロービス経営大学院客員准教授もつとめる。

すべての子どもに、絵本とふれあう「幸せな時間」を

出版とは縁のないIT業界でシステムエンジニアをされていた金柿さん。ご息女の誕生をきっかけに、「多くの親子が楽しく絵本を読んでほしい」という思いから設立したのが株式会社絵本ナビでした。

絵本を通じて大人と子どもが「幸せな時間」を過ごせるよう応援することを企業理念に、事業活動に取り組んでいます。

絵本ナビでは、事業者の協賛を得て、全国の希望施設に無償で絵本と絵本棚を設置する取り組み『こどもえほんだなプロジェクト』を展開しています。金柿さんはこの事業が生まれたきっかけについてこのように語ります。

「それまでの絵本ナビの事業は、絵本をたくさん買える恵まれた家庭を対象にしている印象が胸の内でありました。活動を拡げる中で、SDGsが掲げる『誰一人取り残さない』という言葉に共感し、ご家庭で十分な読書体験ができていない子どもに絵本を届けられないかと考えたことがきっかけです」

現在、絵本ナビでは板橋区と『小さな絵本館×こどもえほんだなプロジェクト』の企画を共同で行っています。このプロジェクトにとって、自治体とのコラボレーションは初の試みとなります。

「板橋区さんとの取り組みがモデルケースになって、自治体とタッグを組んだ絵本棚設置事業が全国に広がってほしいと思います。そうすることで、『子どもの訪れる場所には絵本棚がある』という世界観を創っていけると期待しています」

こどもえほんだなプロジェクトへの参加を通して、より多くの企業・団体にSDGsを知ってほしい、身近に感じてほしいと金柿さんは言います。

「絵本を読んでいる時間は楽しい。楽しいからこそ、絵本を読んだ子どもたちは、大きくなってからも読書で知識を得ることに前向きになれる。その点で、すべての教育の入り口は絵本にあると言えます。だから、私たちの取り組みにぜひ主体的に参加してほしいです。利用者の方々から『この絵本に出会えてすごくよかった』と言ってもらえることはこの上なくうれしく感じますね」

オフィスに飾られている数々の絵本
オフィスに飾られている数々の絵本
「すべての教育の入り口は絵本にある」と語る金柿さん
「すべての教育の入り口は絵本にある」と語る金柿さん
オフィスに飾られた、有名絵本作家の方々からの色紙
オフィスに飾られた、有名絵本作家の方々からの色紙
こどもえほんだなプロジェクトが設置している絵本棚
こどもえほんだなプロジェクトが設置している絵本棚

Future

私の理想のいたばし!

子どもたちの行く先々に絵本があり、家庭環境に関わらず誰でも絵本を手に取れる。そんな世界を、区民のみなさまとともに創っていくことが私の理想のいたばしの姿です。

「子どもの訪れる場所には絵本棚がある」という世界観
「子どもの訪れる場所には絵本棚がある」という世界観

私のちょこっとSDGs

常にアンコンシャスバイアス※1があることを意識しています。例えば職場でのジェンダーイクオリティ※2について、自分では配慮しているつもりでも、若い世代から見るとまだまだな部分もあるのではないかと。「仕方ない」で済ませず、自分で意識できていないことを意識するということを常に心がけるようにしています。

※1 無意識の偏見 ※2 男女平等