関わる人それぞれの想いがつくるみんなの居場所 まいにちおいで子ども食堂
高島平で、月曜日を除く毎日、大人にも子どもにもお弁当を提供している「まいにちおいで子ども食堂」。運営団体代表の武井重雄さんと、ボランティアとして活動に関わる、淑徳高校社会福祉部の斉藤さん、遊馬さん、多田さん、柳さん、八尾さんにお話を聴きました。
平日にやっていること、毎日やることで助けになる。
武井:「まいにちおいで子ども食堂」は、子どもには無料で、大人には300円で手づくりのお弁当を提供しています。活動を応援する会員からの会費や寄付、助成金で運営しています。私が関わり始めた頃は1日20食程度でしたが、今は上限を50食として譲り合ってご利用いただいている状況です。利用者の方から、「平日やってくれて助かる」という声はたくさん聞きます。
様々な人にとっての憩いの場を支えたい
遊馬:食堂で食べることで、誰かと一緒にあたたかい食事の時間を過ごすことができるという独り暮らしの高齢の方。ひとり親で利用することで子どもとゆっくり過ごす時間が増えるという方もいます。
八尾:子ども食堂は、いろんな人の助けや支えがあって成り立っています。知らない人にもっと知ってもらって、もっと利用してもらいたいです。
斉藤:小さい子と同じ目線で一緒に遊べるのが、すごく楽しいんです。
多田:居場所として、子ども同士の輪がもっと広がるといいなと思います。
柳:まいにちおいで子ども食堂が、初めてのボランティアです。継続的にお手伝いしていると、利用者さんの困りごとに気づく時もあります。
子ども食堂はスタッフにとっても、貴重なコミュニケーションの場
武井: 60代、70代のスタッフからすると高校生のみなさんはお孫さんみたいな感じで、お互いに世代間の貴重なコミュニケーションをとる場になっていると感じます。若い人と接してエネルギーをもらえるんです。
SDGsとのつながり解説
栄養バランスが考えられた食生活を送ることは健康づくりにつながりますね。子ども食堂は、誰でも利用できる地域の居場所としても全国で広がっています。みんなで力を合わせて、誰もが健康で幸せな社会をつくりたいですね。
※この記事は2024年3月発行の「いたばしさんぽ」リーフレットより転載しています。