小学校80周年記念の絵本制作 SDGs
2022年に創立80周年を迎えた板橋区立志村第三小学校。子ども達や保護者による記念誌「しさんさん 80さいのおたんじょうび」の製作を支援した縁で、3年生80名の社会科見学が実現。
地元で学ぶ「印刷」と「製本」のしごと
印刷・同関連業の事業所数や製造品出荷額で全国トップクラスの板橋区。
新型コロナウイルスの5類感染症移行後、まだ間もない2023年7月。「コロナ禍で、どこにも出られなかった子ども達のために」という教諭らの熱意により、惠友印刷<大原町>にて志村第三小学校<清水町>の第3学年全児童ら80名あまりの社会科見学を3日間に分けて実施。
補助教材として、印刷の方式や紙の折り方などを平仮名で平易に説明した資料を準備。工場では3班に分かれ、製版、オフセット印刷/デジタル印刷、そして後加工などの各工程を見学。製本の表紙くるみで扱う糊(ホットメルト)など材料にも触れてもらいました。
後日、惠友印刷に届いた児童からの御礼のお手紙には、「黒青赤黄色(墨・藍・紅・黄)でしゃしんをすっていました。ルーペで見ると、小さなてんを見ることができました。」との感想も。教室や教科書からでは伝わらない、モノ作りの現場でのリアルな音や匂い、そして働く人びとの姿などから、何かを感じ、学んでもらえた事でしょう。
*板橋区立志村第三小学校80周年記念誌 「しさんさん 80さいのおたんじょうび」
同校児童の保護者ら周年委員会の企画で、80周年記念行事の1つとして編集・刊行。絵と文を担当したのは地元の絵本作家、わたなべゆきこ氏。学校の過去、現在、未来をテーマに、全校児童アンケートや80-50歳代の卒業生ら、そして板橋区の区長や区議会の議長らへのインタビューも行われて編まれた。
卒業生を招いた集会の録音音声をテキストデータ化する編集支援・素材制作から印刷・製本までを惠友印刷が担った。刊行された記念誌絵本は全校児童に配られています。
Profile
惠友印刷株式会社
パーパスとしては、「グラフィックの力で、人類の知と文化の営みに資する」。アートや教育、モノづくりをキーワードに、人々の能力開発や進歩、自己表現に貢献し、物心両面での豊さを追求する企業を目指しています。