Storyteller
株式会社未来屋書店 板橋店 JPIC読書アドバイザー
山本 光
イオン板橋ショッピングセンターの4Fにある未来屋書店で勤務。JPIC読書アドバイザー※1の資格を持ち、JPIC読書アドバイザークラブに所属している。
※1 本と読書に関するさまざまなことにアドバイスを行い、読書環境の向上につとめる役割をもつ民間資格。
地域に寄り添い笑顔を作る書店を目指して
イオン板橋ショッピングセンターの4Fにある未来屋書店板橋店で働く山本さん。未来の読書家である子どもたちに本を好きになってほしい、ずっと笑顔でいてほしいという想いをもっています。絵本の専門家や大東文化大学の学生さんたちに来てもらって絵本の読み聞かせ会を開催すること、ほかにもブックサンタ※2など、子供たちのためにさまざまな取組に関わっています。
「お店にいらっしゃった方の心の中に楽しい思い出を残し、『帰ってからもまたあそこの本屋に行きたいね』と、本と本屋を好きになってもらうことを大切にしています。たとえばクリスマスに読み聞かせ会に参加した子どもが、その次のクリスマスが近づいたころに読み聞かせ会があったことを思い出してまた来てくれる、そんな形が理想ですね」
JPIC読書アドバイザーでもある山本さん。その集まりで知り合った絵本作家の「聞かせ屋。けいたろう」さんによる、絵本の読み聞かせイベントを開催したことが、板橋区と関係をもつはじまりでした。小さな縁を積み重ねて、書店だけではできないような活動につなげたいと話します。
「『絵本のまち板橋』に共感し、その取組を紹介するコーナーを半年にわたって作っていました。板橋区と関わりのある絵本作家さんの作品や区内企業さんが関わった本を置いていたのですが、集大成としてもっと大きなことがしたいと考えるようになりました。取組を通じて知り合った、区内企業の惠友印刷さんや大村製本さんとのコラボフェアでギフトバッグを一緒に作り、お客様に喜んでいただいたのはうれしかったです!」
SDGs未来都市の板橋区としての取組「絵本のまち板橋」のコーナーを置き続け、今後も区内の横のつながりを広げていきたいです。「小さな絵本館×こどもえほんだなプロジェクト」※3の始動に合わせた絵本の販売や、区民祭りへの手作りポップ作成体験ブースの参加など、板橋区も当店も更に盛り上げていきたいです。
「本屋は子どもたちの居場所になりうる場所。何かあった時、行くところがどこにもなかったら、まずここにきて笑顔になって帰ってほしいです。多くの本のいろんな世界にふれて、前向きな気持ちになってもらい、ちょっとでも笑顔にできるお手伝いができればいいなと思いますね」
※2 NPO法人チャリティーサンタが2017年に全国の書店と連携してスタートした社会貢献プロジェクト。本を贈りたいと思った人が本を買うと、全国のNPOを通じて、子どもたちへ本のプレゼントが届けられる取組。
※3 絵本を介して子どもたちの居場所の充実を図り、希望施設に絵本と絵本棚を贈る企画。
https://www.city-itabashi-sdgs.jp/ehon/ehonnavi/
私の理想のいたばし!
未来の読者家が育つ環境が整っていることです! すべての子どもたちが、読みたいときに読みたい本を手にできて笑顔になれる。そんないたばしになればいいなと思っています。
私のちょこっとSDGs
未来屋書店では、持ち帰り用のビニール袋の削減や、本を梱包する用のプラスチック素材をもちいたシュリンクの代わりに紙のテープを使用するなどして、ごみの削減に努めています。