Storyteller
リンテック株式会社 広報・IR室 室長代理
吉田 知人
シールやラベル等、粘着関連製品のリーディングカンパニーであるリンテック株式会社の本社(所在地:板橋区本町)に在籍。広報・広告分野を担当し、社会貢献分科会にも所属。会社の推進するCSR活動の一環として、区民によりそう地域貢献事業を複数展開している。
地域貢献の原点は、「多くの方の笑顔を見る」こと
2024年9月29日、板橋区立文化会館にてリンテックと板橋区が主催する「リンテックの親子で楽しむコンサート」が開催されました。梶裕貴さん他、俳優や演奏家の多数出演する、『星の王子さま』を題材にした無料の朗読コンサートで、親子連れを中心とするのべ1,000名※1の区民が来場。そんな大盛況の裏側に、開催に至るまでの紆余曲折があったと、吉田さんは語ります。
「2010年から障がいのある方とそのご家族を主な対象とした、ジャズバンドを主体とする演奏会『ふれあいコンサート』を板橋区内で開催していました。ただ、毎年来場される方が固定化されていくとともに、当初600名ほどいたお客様が、コロナ禍を経て250名ほどにまで減少してしまいました。また、地域全体への貢献事業としていながら、限られた方のみを対象とすることにも何か引っかかりを感じていました。そこで、『より多くの区民に対して価値を提供したい』という原点に立ち返り、誰もが参加しやすく、みんなが笑顔になれるような開催内容へとリニューアルしました」
また吉田さんは、板橋区の、絵本を通じて新たな交流と創造が生まれるまちをめざす『絵本のまち板橋』※2の考えに共感し、親和性の高いプログラムにしたいという想いがあったからこそ、今回のコンサートのテーマに『星の王子さま』を選んだそうです。
「小さなお子様にもお楽しみいただけるプログラムを実施し、当日はたくさんのお子様連れのお客様が来場されました。開催後、保護者の方から感謝のお便りもいただき、とても励みになりましたね」
リンテック株式会社の板橋区に対する協力活動は多岐に渡ります。区民おなじみの「いたばしさんぽ」のリーフレット用紙にも、リンテック株式会社の開発した「ニュアージュCoC」※3を無償で提供いただいています。
吉田さんによると、こういった地域貢献活動の根底には、「区民の方々の笑顔を見たい」という想いがあるそうです。
「弊社では募金活動などの資金援助もしていますが、直接区民と顔を合わせるイベントも大事にしています。何をすれば区民の方々の満足につながるのかを考えて実行し、参加者の生の意見に耳を傾けることで、我々だからこそできる方法での社会貢献が可能であると考えます。これからも板橋区さんと連携し、コンサートをはじめとした、幅広く区民の皆さまが笑顔になれる施策を行っていきたいです!」
※1 約4,000名からの応募があり、抽選で約1,000名を招待した。
※2 毎年絵本の国際的見本市が開かれるイタリア・ボローニャ市とのつながりや、多数の海外絵本を収蔵する中央図書館、絵本の印刷・製本産業が多く立地するという特徴から、絵本を軸とした文化・産業振興や教育活動を展開し、持続可能な都市の構築を目指す取組。
※3 環境にやさしく、あたたかみのある素材の用紙。森林認証 (適切に管理された森林からの木材の使用を示すもの)を取得している。
私の理想のいたばし!
板橋区さんとともに、区民と企業がつながり、三方にとってよい関係を築いていきたいです。行政と区内企業が連携した社会貢献事業なんて企画もいいですね。もっと多くの区民の皆さまを笑顔にできる企画を開催できれば理想的です。
私のちょこっとSDGs
地域貢献活動のときに配布するノベルティグッズには、弊社事業に関連する、環境にやさしい素材を使用。例えば、アメニティのポチ袋(写真)は、破棄される小豆殻(あずきがら) やコアマモ(海草)を混ぜた紙(混抄紙)を使用しています。