Storyteller
栗山造園株式会社 代表取締役
石井 洋美
管理栄養士の職と子育ての両立を経て、父の営んでいた栗山造園株式会社を引き継ぎ、2017年に代表取締役に就任。板橋区を含む東京近郊の緑地整備に携わりつつ、「地域社会に貢献できる会社」を目指している。
今より住みやすい都市を未来へ
栗山造園株式会社は、板橋区内外の公園の樹木管理や、首都高速道路湾岸線の緑地帯維持など、東京周辺の「緑を守る」事業を展開しています。都市の緑化がもたらす効果について、石井さんはこのように語ります。
「樹木がつくり出す『フィトンチッド』※1と呼ばれる成分には、私たち人間のストレスを軽減する効果があります。近年はそれらにがんや高血圧の予防効果があるという研究も進んでいるそうです。都市での生活は、緑豊かな田舎に比べて気が張るものですが、緑地の管理という方法で、少しでも住みやすいまちづくりに貢献できればと思います」
子どもから高齢者まで、誰もが住み続けられるまちづくりを目指し、豊かな都市生活を支える栗山造園株式会社。その地域貢献活動の一つとして、2024年9月より始まった、板橋区と株式会社絵本ナビの共同事業「小さな絵本館×こどもえほんだなプロジェクト」※2に、寄贈者として参画しています。
「先日のSDGsフォーラム※3に、当社の事務を担当している娘とともに参加し、プロジェクトの紹介を聞きました。その帰り道、それぞれが大人になってからも大切にしている絵本について、娘の幼少期を懐かしみつつ語り合いました。『誰かにとっての大切な一冊を、私たちが提供できればいいね』そんな想いで、プロジェクトへの参加を決めました」
11月に栗山造園より、未就学児から高校生までの生徒が通う学習塾「ミライアカデミー板橋校」に30冊の絵本が寄贈され、当プロジェクトによる寄贈第一号となりました。
生徒の皆さんが気軽に手に取れるよう、校内に多くの書籍を置いている「ミライアカデミー板橋校」ですが、今回は蔵書のラインナップを拡充したいという想いで、寄贈絵本棚の設置を希望したとのことです。絵本ナビ代表の金柿さんは、今回の事例をきっかけに、取組が区内外に広がっていけばとの期待感を示します。
住みやすい都市環境づくりを担う栗山造園が絵本の寄贈を行うことについて、石井さんは次のように話してくれました。
「子どもたちが心豊かに育つことは、まちの豊かな未来が育つことにつながります。今回の寄贈を通して、子どもたちに『大切な一冊』との出会いの場を提供する形で、持続可能な板橋のまちづくりに少しでも貢献できれば幸いです」
※1 植物が自らの身を害虫などから守るための成分。人間へのストレス軽減効果が期待されている。
※2 板橋区と株式会社絵本ナビが主催する、一般の企業や団体がスポンサーとなって絵本棚を設置する事業。詳しくはこちら。
※3 板橋区内でSDGsに取り組む企業・団体が参加し、協力連携により様々な課題解決をめざす「板橋区SDGsプラットフォーム」における交流イベント。詳しくはこちら。
私の理想のいたばし!
小さなお子さん、高齢者、ペット連れの方など、様々な立場の方がホッと過ごせる、緑豊かな板橋になればと思います。
私のちょこっとSDGs
個人的にはゴール3「すべての人に健康と福祉を」を大切にしていて、自宅から事務所までの40分間を毎朝晩ウォーキングしながら通勤しています。
Profile
栗山造園株式会社
・造園業として緑豊かな環境づくりを通じて人々の心を豊かにします
・社員と共に事業を通して社会に貢献します
・お客様を最優先に考え100%ご満足いただく事を目指します