Storyteller
東京ヤクルト販売株式会社 管理本部 広報チーム
松本 和重
1984年に東京西ヤクルト販売(現・東京ヤクルト販売)に入社。営業職として約40年間にわたり、ヤクルトスタッフ(ヤクルトレディ他)が所属するセンター(宅配でのお届け拠点)でのマネジメントや個人・法人営業を担当した。2023年からは広報として、長年培った現場の経験をもとに、宅配部門との連携による社会貢献活動の発信に力を注いでいる。
日々の訪問に宿る、まちを想うまなざし
老若男女に親しまれる乳酸菌飲料、ヤクルト。昼間のまちを歩くと、家庭や企業を訪問してヤクルトを届ける、制服姿のヤクルトスタッフを見かけることがあるかもしれません。
そんなスタッフたちが、実は一人暮らしの高齢者を中心とした地域の見守りもおこなっていることをご存じでしょうか。この見守りは日々の訪問時の挨拶や会話、コミュニケーションから始まり、日本全国でおこなわれている活動です。
「玄関先でお客さまと顔を合わせ、言葉をかわす時間が自然と見守りになります。長くお届けしているお客さまほど、私たちもささいな変化に気がつくことができます」
東京ヤクルト販売と板橋区は2022年3月に見守り協定を締結。見守り範囲は訪問先にとどまらず、まち全体に広がっています。
「朝9時から午後2時ごろの訪問中に、迷子の高齢者から声をかけられることも。昼間にまちを歩き、地域の人と接点を持つ制服姿のヤクルトスタッフだからこそサポートできる場面があると感じています」
そこで2023年からは区内の現場でお届け業務を担当する社員を含むスタッフが「認知症サポーター養成講座」を受講し、約1,800名が修了しました。
「私たちが認知症についての知識を持ち、適切に接することで、誰もが安心して暮らせるまちになれば」と語る松本さん。高齢者が社会とつながり元気に暮らせるようにすることは「日本全体の課題」だと考え、板橋区認知症フレンドリー協議会※1やおとしより相談センター※2など、区の関係団体との連携を続けてきました。2025年7月には板橋区・東京都健康長寿医療センター研究所・東京ヤクルト販売による座談会も実現しました。
「地域の方々を、行政や医療機関とは異なる目線で、そばからゆるやかに見守ることができるのが私たちの強みだと考えます。ヤクルトという商品とお客様との交流を通じて、まちの健康を支えていきたいです」
さらに東京ヤクルト販売では、区内小学校でお腹の健康や正しい生活習慣について出前授業を実施。今後は板橋区や区内企業と連携し、大人や高齢者にも健康啓発の場を広げ、見守りと教育を組み合わせていく予定です。
ヤクルトの小さなボトルと、お客さま一人ひとりにお届けするスタッフのあたたかいまなざし。その両方が、今日もいたばしのまちの健康を支えています。
※1 認知症の人が自分らしく暮らし続けられる社会をつくるために設置している、地域の方・企業の方等を含めた話し合いの場。
※2 保健師・看護師、社会福祉士、主任ケアマネジャーなどの専門職が連携をとりながら、地域に暮らす高齢者を総合的にサポートする区の運営団体。
私の理想のいたばし!
高齢者を含むみんなが健康に、ゆるやかにつながりながら支え合い、笑顔で生きていけるまちを実現したいです。
私のちょこっとSDGs
ヤクルトグループ全社で取り組んでいる「ヤクルトサステナビリティキャンペーン」において、東京ヤクルト販売では2025年のテーマを「節水」にし、歯みがきや洗顔時のこまめな止水、残り湯の再利用など、日常の中でできる行動と目標値を決めて取り組んでいます。
Profile
東京ヤクルト販売株式会社
人も地球も健康に 私たちは地域の皆さまに真心と感謝を込めて、健康と美しさの喜びをお届します。