Collaboration!
三興塗料株式会社
清水 雄一郎
大学卒業後、塗料メーカー「日本ペイント株式会社」での勤務を経て、家業である塗料の卸売業を営む「三興塗料株式会社」に就職。2015年より代表取締役を務める。塗料が生み出す価値を世の中に発信すべく、廃材※1を用いた塗装ボランティアを板橋区内で展開している。
※1 製造年月日が古く処分予定の塗料。
芝浦工業大学
カトラミーズ・ターレク
芝浦工業大学システム理工学部教授。サステナビリティガバナンスを専門としており、「持続可能な開発目標(SDGs)」を軸に、国内外の政策や制度、地域活動を分析し、持続可能な社会システムの構築に向けた研究を行っている。
区民の「手」で彩る、板橋の魅力マップ
2025年10月18日・19日に、第54回「板橋区民まつり」が開催されました。SDGsひろばでは板橋区オリジナルのボードゲーム「いたばしさんぽ」※2に加え、芝浦工業大学の学生が中心となり企画から考え、三興塗料の協力で実現した企画「押して推していたばし!!」を実施。参加者が板橋区の地図に手形を押してカラフルに彩るとともに、区内の好きな場所・推している場所を書き込み、まちの魅力を再発見するマップを作りました。
※2 SDGsについて学べる、板橋区のオリジナルボードゲーム。サイコロの目に従って板橋のまちが描かれたマップの上を進むと、身の回りのSDGsや板橋区の魅力に触れることができる。詳細はこちら:https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kusei/seisakukeiei/promotion/1025922/1050237/
開催までの経緯を教えてください。
カトラミーズ先生
学生たちは環境システム学科の授業「環境フィールド実習」の一環として今回の企画に携わりました。環境問題や都市課題を現場で学ぶこの授業では、地域イベントの運営や住民の方との対話を通じてまちの魅力や課題を学ぶ「サービスラーニング」を重視しています。特にSDGsの達成には、地域の方とともに考え、行動することが欠かせません。その点で、板橋区が進める「SDGsローカライズ」の取組と私たちの教育方針が重なり、今回の協働企画が実現しました。手形アートを企画するにあたって板橋区SDGsプラットフォームの三興塗料さんの記事を拝見し、学生たちが三興塗料さんに訪問しご協力いただけないかとお声がけしたんです。
清水さん
我々としてもぜひ板橋区民まつりに携わりたいと思っていたので「やりましょう」と即答しました。塗料でまちを明るくすることは、生活する人の心を豊かにすることにもつながります。これまでも通学路や赤塚公園のトイレなどで塗装ボランティアを行ってきましたが、今回の板橋区民まつりでは、より多くの人の目に触れる場で彩りを届けられたのがとても嬉しかったです。
―― イベントを終えての感想と今後の展望をお願いします。
カトラミーズ先生
学生たちは来場者一人ひとりとの会話を大切にしながら、区民の皆さんが自然にSDGsを考えるきっかけを作ろうと工夫していました。行政や企業と連携し、自らの力でイベントを形にした経験は大きな学びになったと思いますし、「とても楽しかった」といった声が多くあがりました。今回の取組を一度きりで終わらせず、今後も継続的な学びとパートナーシップの場を設けていきたいと考えています。
清水さん
産官学が一体となって開催できたことがとても有意義だったと感じます。学生さんの主体性はもちろん、板橋区を手形で表現する発想には驚かされました。その柔軟な想像力と私たちの塗料を掛け合わせることで、可能性が無限に広がると考えています。今後は小中学生・高校生・大学生など、より幅広い世代と一緒にまちを元気にする活動にも取り組みたいです。