Collaboration!
株式会社エージー・クルー
西方 真理子
ステンドグラス製品のデザインから施工までを手がける株式会社エージー・クルー(板橋区南町)代表。多くの人にステンドグラスの魅力について知ってもらうため、製造過程で発生する端材を活用したワークショップをアトリエ内外で実施している。
無印良品 板橋南町22
埋橋 光
無印良品 板橋南町22 部門マネージャー。株式会社良品計画の「店舗を地域のコミュニティセンターに」という理念のもと、店内にコミュニティスペースを設置しさまざまなイベントを開催。地域の人々や企業が気軽に集い交流できる場を育てながら、誰もが住みやすく愛着の持てるまちづくりを推進している。
人々と地元ガラス工房をつなぐ場をワークショップで実現
2025年5月21日、無印良品 板橋南町22のコミュニティスペースにて、株式会社エージー・クルーによる「世界にひとつだけのガラスブーケをつくろう」ワークショップが開催されました。参加者らは、ステンドグラスの端材を用いた色とりどりのインテリアブーケ※1づくりを体験。今回は、ワークショップを主催したエージー・クルー代表の西方さんと、無印良品 板橋南町22の埋橋さんに、開催までの経緯や今後の展望について伺いました。
――ワークショップ開催のきっかけを教えてください。
西方さん ステンドグラスは、一般の方々には少し縁遠い存在と思われがちですが、私たちの会社ではどなたでも手に取っていただけるような商品も展開しています。
地元の皆さんに、ステンドグラスをもっと身近に感じていただく機会をつくりたいと考えていたところ、板橋区産業振興課のご紹介で、無印良品さんのコミュニティスペースのことを知り、パートナー掲示板※2を通じて応募しました。弊社アトリエ以外で、区内でのワークショップ開催はこれがはじめてです。
埋橋さん これまで、私たちと同じように インテリアや生活用品を手がける企業様とのつながりはあまりなかったので、 ご応募内容を拝見した際、同じものづくりに携わる者として強いシンパシーを感じました。
また、環境に配慮し端材を活用してワークショップを展開される点にも、SDGsの観点から深く共感し、今回のコラボレーションへとつながったのです。
――お互いにはじめての試みだったかと思いますが、初開催を終えていかがだったでしょうか。
西方さん 時間帯や規模感など、何を決めるにも手探りでの進行でした。今回は落ち着いた平日の時間帯の開催となりましたが、とりあえずやってみてとてもよかった、手応えがあったと感じています。平日の昼間に家庭を中心に過ごされている方々の参加が多く、皆さんコミュニケーションを取りつつ楽しそうに体験されていましたね。
埋橋さん そうですね。私どもとしては、土日には比較的高い頻度でイベントを開催しているものの、平日に人とのつながりを求める層へのアプローチが難しく、その点に課題を感じていました。
そうした中で、今回のような取り組みを継続していくことで、平日にも地域の皆さまにコミュニケーションの場を提供できる可能性があると考えています。
※1 花束を模したインテリア雑貨。ここではガラスを用いて制作。
※2 本サイト内に設置している、SDGsパートナー同士やサイト閲覧者との交流を目的とした掲示板。
――今後の活動の展望をお聞かせください。
埋橋さん 地域にお住まい のさまざまな層の方々にアプローチできるような方法を考えつつ、継続的に開催していけたらと考えています。同時に、素敵なステンドグラスを手がけるエージー・クルーさんという会社が、この板橋区南町にあることを、もっと地域の皆さんに知っていただきたいです!
西方さん そう思っていただけて、とてもありがたいです。今後は親子をターゲットにしたワークショップ開催などにもチャレンジしてみたいです。